町医者の生態をゆるくつづったブログ

東日本大震災で医師の求められること

 今回の震災と阪神大震災は何が違うか考えました。大地震を発端とするのは同じでしたが、
阪神地震後の火災が酷く、今回は津波による破壊と原発不安という違いがあります。
そこで 阪神の時は けが人や負傷者の外科的処置を要する方が多かったのに
今回は 津波で流された方々はほとんどお亡くなりになったので、慢性的な内科的・精神科的疾患が多いと言えます。
 当初の一週間 医師会に依頼が来た医師派遣は、患者を診るのでなく 検死ができる警察医や病理医でした。
一週間経過したのち 患者さんの診れる 臨床医の募集が始まりました。
日本医師会では 会員非会員を問わず 全医師を対象にに 1000チーム のボランティア派遣を打ち出しました。
医師1名 看護師2名 事務員1名の4名をユニットとして 3日から7日間被災地に援助を行うものです。
3/23現在 準備中・派遣中を含めてすでに130ユニットの ドクターたちが活躍されています。
医薬品が不足しているので、各製薬メーカーに無償提供してもらって、おもに愛知県医師会を経由して、
三菱重工業のヘリコプターを無償提供していただいて 被災地に配置されているようです。
 私は今の現場を離れることが難しいので、ささやかな募金だけしか出来ていません。
でも自分のできることを確実に 継続的に これからも続けていきたいと考えています。