町医者の生態をゆるくつづったブログ

内科小児科の利点

 近年、専門医志向が広がっている中、内科と小児科を両方しているメリットを実感しました。 
Aさんは 社会人2年目の 活発な女性です。 数年前 引っ越しで自宅が少し遠くなったので しばらく来院がありませんでした。 
 ところが この春 風邪を長引かせてしまい、職場のストレスも相まって 何年も緩解状態だった 喘息が出そうになりました。 近くの先生に診てもらってたのですが いっこうに咳が止まらず つらくなって 電車を乗り継いで うちに受診に来ました。 「遠くからよく来てくれたね」 「どうも薬が合わないみたいで、なかなか治らなくて。コンコン。ちっちゃい時から診てもらってたから 母が喜多岡さんに行きなさいっていうんで来ました。コンコン。」 診察とレントゲンの結果、遷延性の風邪と ぜきぜんそく と診断しました。
「こっちの薬の方が子どもの頃はよく効いてたよ。でもストレスも関係してると思うから 仕事の愚痴聞いてもらって 早く寝ることも大切やで!」 
 1週間後に再診してきたときには すっかりよくなり 安心して眠れるようになりました と報告してくれました。
子供のころから体質をよく知っているので 薬を合わせやすいのと 信頼関係が出来ているので お互いに治療に協力しやすい状態と言え、
小児期から継続してみている 強みを実感しました。