町医者の生態をゆるくつづったブログ

ラブレター


Mちゃんは6歳の女の子。気管が弱くて 癇が強いのが玉にきず。とてもかわいいおかっぱヘアーのおちびちゃんです。
いつもの如く 診察室に入るものの 今日に限って なんだかモジモジしています。
手を後ろに組んで 何かを隠している様子。 業を煮やした付き添いのお姉さんとジージが 「ほら早く先生に渡すものがあるんでしょ?」
と背中を押してくれました。 恥ずかしそうに 小さなメモを一枚私に手渡してくれました。 まだ文字を習っていないMちゃんの精一杯の言葉が写真のメモに書かれていました。 「うーん なんだか読めないな? なんて書いてあるのか教えてくれる?」と聞いてみると、こちらを向かずジージーの耳元で小さな声で、 「きたおかせんせいへ とてもだいすきだよ Mより」 と教えてくれました。
 6歳の女の子から 不肖48歳、中年太りでさえない開業医の私への なんとラブレターだったのでした。
「ありがとう 宝物として 大切ににとっておくからね。」というのが精一杯で うれしくてうれしくて 目をうるうるさせながら そっと胸のポケットにしまいました。 その後 全職員に自慢したことは いうまでもありません!!