町医者の生態をゆるくつづったブログ

胃腸風邪(ウイルス性胃腸炎)流行!

 おなかの風邪が流行っています。 保育園や小学校の子供たちから、あっという間に大人のあいだにも拡がっています。
 悪寒(さむけ)・嘔気(はきけ)・おう吐から始まり、半日ほどで水みたいな下痢を頻回にもよおしてとてもしんどいようです。
 ノロウイルスロタウイルスが有名ですが、アデノウイルスエンテロウイルスなどさまざまなウイルスが見つかっています。ウイルス性ですので、抗生剤(抗菌剤)が効きませんし、不注意に下痢止めなどを飲んでしまうと、腎臓障害などの重症合併症をきたすことがあるので、やられたと思ったら、早めに受診をしましょう。
 もしすぐに受診できない場合は、食事を丸1日完全にストップして、胃腸を休めてください。少しずつでも水分摂取ができていれば、栄養は不要ですので、頑張って食べないようにしましょう。むしろおなかがすいてたまらない位まで、食事を止めておいた方が、治りが早くすっきりと治ります。
 感染力がとても強いので、家族にうつさないように、手洗いをまめにして、ハンカチやタオルを共有しないようにしましょう。できればお風呂も最後にはいるようにしてあげてください。