町医者の生態をゆるくつづったブログ

ヒート ショック !

冬の寒さにより、ヒートショックを呼ばれる病態が注目されています。
ヒートショックとは、入浴やトイレ前後の急激な温度変化で、
血圧が変動し起こる、「心・脳発作」と「失神による溺水」などを指します。
居室は暖かいですが、廊下や脱衣場などの気温が低いと、
身体が冷えて血管が収縮して血圧が高くなります。
次に熱い湯につかると更に血圧が上がり、
その後間もなく身体が暖まると血管が拡張し血圧が下がります。
この一旦上がった血圧が急激に下がる圧格差がヒートショックの原因です。
実際に冬場は夏の10倍以上多いと消防救急本部が発表しています。
 お風呂やトイレでのヒートショックを避けるためには、
1.廊下や脱衣場・浴室・トイレをあらかじめ暖めておく事、
2.お湯の温度を熱くしすぎない事、
3.下半身浴にして、上半身はかけ湯やタオルでしのぐこと、
4.トイレで息みすぎないように便秘しないこと
などが必要です。
ヒートショックの危険性が高いのは、
高齢者・高血圧・糖尿病・高脂血症を持っている人が挙げられます。