栄養ドリンクの功罪
ちょっと元気が出ないときや、疲れているけど仕事を頑張らなくてはいけないとき
みなさんはどうされますか?
割とよく聞くのが、リ〇ビタンD・タ〇マン・チ〇ビタ・ア〇ナミンVドリンクなどの、
いわゆる栄養ドリンクをのんで頑張るというものです。
各社しのぎを削って、「タウリンがどうだ」とか、「生薬の配合がどうだ」とか、
「フルスルチアミンがどうだ」とか、いかにも効果がありそうな
うたい文句を掲げておられますが、実のところ”ほとんどすべて同じものではないか”
とうすうす感じております。
実際のところ、栄養ドリンクの有効成分は「無水カフェイン」であり、
程度の差こそあれ、ほとんどのものに25mg~100mg含まれています。
そしてこれは、コーヒーを1-4杯飲んだのと同じ覚醒作用があり、
一時的に眠気やだるさをとる効果があるのは自明です。
それ以外の成分は、いかに効果があり高価に見えるかの工夫をしているだけ
のようにみえます。
しかも、有効なのはせいぜい数時間が限界で、効果が切れると飲む前よりも
しんどくなるリバウンド現象が起こり、繰り返して飲むうちに、
「胃腸障害・睡眠障害・動悸・依存症など」の副作用が出てきます。
つまり、元気にしてくれているのではなく、しんどさを先送りにしているのにすぎないといえます。
当たり前すぎておもしろくもなんともないと言われればそのとおりですが、
疲れたときは「休憩」「睡眠」をしっかりとって、
栄養ドリンク剤でごまかすのは1回限りにしておいたほうが無難だと思います。