町医者の生態をゆるくつづったブログ

感動で震えた本「夜と霧」人生の価値とは?

 第二次世界大戦ナチスドイツの強制収用所に入れられた、

ユダヤ精神科医の著書です。



(「夜と霧」ヴィクトールEフランクル著 みすず書房発行)

私はこの本を3回(18歳・25歳・50歳)読んで、

それぞれに全く違った印象をうけました。




 人生の価値について述べられていて、

人間が実現できる人生の価値は3つにまとめられるとのことでした。

1.創造価値;仕事や行動、創作行為 つまり

       趣味で絵を描いたり楽器を弾いたり、歌を歌ったりすること


2.体験価値;人を愛したり、自然の美しさを感じたりすること



  この2つの本質的な価値が奪われた状態のときでも、
 人生の価値は失われることはなく、

3.態度価値; 人間が運命を受け入れる態度により実現される価値。

     体や心の自由を奪われたとしても、どのような態度でいるかという

   自由は決して奪われることはなく、

 どんな状況に追いつめられても必ず最後まで実現しうる価値があります。

 強制収容所の中で、やせ衰えて動けなくなったものの中にも、

 他人にやさしく接する・自分のパンを分け与える・疲れた友人を励ます

 などの、人間にしかできない行為や態度でいる者が

 かなりたくさんいたというのです。


 あなたは、人生に何を期待して生きていますか?

もしも「あなたがあなたの人生に対して何も期待できないと思った」としても、

あなたの人生があなたに期待していることは、決して無くなることはありません。