町医者の生態をゆるくつづったブログ

当院最高齢のおばあちゃん亡くなる

 99歳のAさんが今朝亡くなりました。ご自宅で、息子さん夫婦に見守られ、静かに静かに亡くなりました。
3日前より少し呼吸がしんどそうだったので、酸素マスクだけはつけてもらっていましたが、管は1本たりとも体にはつながっていません。
自然な自然な亡くなりかたでした。とてもきれいな穏やかなお顔でした。10歳ほど若く見えました。少しづつ少しづつ食べられなくなったので、
点滴を1本もしなくてすみました。そのため浮腫みも少なく、とても奇麗なお体でした。
 勝手な傲慢な言い方かもしれませんが、理想的な誰もが憧れる亡くなりかたでした。でもみんながかなえられることでないことはよくわかっています。
家族、特にお嫁さんの献身的なお世話があってこそ可能な臨終だからです。最期まで立派に面倒をみられました。本当にお嫁さんには頭が下がります。
 あれだけ厳しいお姑さんだったのに。「B(お嫁さんの名前)さんには絶対負けません、一切お世話にはなりません。」元気だったつい半年前までの科白でした。
「100歳までは頑張ります」とも言っていました。半年足りなかったけど、立派に頑張られましたよ。ご冥福をお祈りします。