町医者の生態をゆるくつづったブログ

ぬきうち予防注射

 注射は 子供にとっても 大人にとっても、痛くて こわくて 嫌なものです。
それでも 子供にとって 予防注射は 将来の健康のために とても大切なものなのです。
 「今日は注射の日だから 頑張ろうね」 この一言を 来院前に 必ず告知しておいて
欲しいのです。 2歳までの子供は 聞きわけなんてありませんから 
仕方なく 無理やりに押さえつけて 注射しますが、
もう3歳にもなれば ものの道理は 充分に理解できます。
結果的に 泣きわめいたり 暴れて押さえることになったとしても それは構いません。
理解できないことと 我慢できないことは 違うのです。
 今日は注射なんかしないから、「もしもし・アーんだけだからね」 といっておいて、
 ぬきうちで 注射された こどもの気持ちはどうなるのでしょう?
 ママやお医者は 嘘つきだ! 信用できない! と内心思うにちがいありません。
心に小さな傷が入り 信頼関係に 微妙なヒビが入ります。
 予防注射の時の おすすめのセリフは
 「今日は バイキンマンを やっつけに行こう。」です。 
これなら ウソはついてませんものね。


  ちなみに 「悪いことをしたら 先生に注射されるよ!」
 この脅しは 絶対にやめてください。
 注射は 大事で必要だから するのであって、
悪いことをしたときの おしおきのためにするのでは 決してありませんから。