町医者の生態をゆるくつづったブログ

溶連菌による扁桃腺炎が増えています

 連休明けから、風邪をひいたと受診される方が増えてきました。
のどが痛く、高熱が出る症状が、子供も大人も多いようです。
特に、A群β溶連性連鎖球菌という名前の扁桃腺炎が増えていて、簡易迅速検査で診断されることがよくあります。かぜのように2-3日で熱が下がり、のどの赤みもとれるので、一見治ったように見えます。しかし、きめられた抗生剤を決められた期間服用し、きちんと治しておかないと腎障害やリウマチ熱などの治りにくい病気を引き起こす恐れがあります。心臓弁膜症の原因になったり、肺炎や中耳炎・副鼻腔炎などの合併症がおこることもあり、侮れません。
 また家族全員で一斉に治療を済ませておかないと、ピンポン感染といって、親子間で感染をリレーしてしまうこともあり、注意が必要です。