町医者の生態をゆるくつづったブログ

梅雨時のユウウツ

梅雨入りしてからしばらくたちますが、だるさやめまいを訴えて来られる方が急増しています。
 頭が痛いとか重いとか、なんとなくふらつくとか、吐いてしまうほどではないが、むかついたり気分が悪かったりする症状が多いようです。
 多くは 特にはっきりとした病気ではなく、湿度や気圧の変化についていけない状態ではないかと考えられます。
「湿気あたり」という言葉が古来より用いられていて、ぴったり当てはまります。
 こういった場合、おもに漢方薬を主体とした治療が有効です。
気(分)の流れと水分の偏在を是正するには漢方薬が適しています。
香蘇散・平胃散・半夏白ジュツ天麻湯・苓桂ジュツ甘湯・五苓散・小半夏加茯苓湯 などの漢方薬を組み合わせて処方します。
 但し、これらの症状に血圧の変動が激しい場合は、脳卒中の前兆であることも考えられますので、一度は医療機関を受診して下さい。