町医者の生態をゆるくつづったブログ

胃炎でもピロリ菌除菌ができるようになりました

 ヘリコバクターピロリ菌は、胃の中で胃酸に対抗して 長期に生息できる 唯一の細菌です。また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因の8割を占め、胃がんの原因の9割が、ピロリ菌であることがわかっています。これまでは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍のある方だけに保険適応が認められてきました。しかしこの度厚生労働省は、潰瘍にまでいたっていない、ピロリ菌関連急性・慢性胃炎にも保険適応を拡大しました。除菌する事で、その後に引き起こされる潰瘍治療やがん治療の医療費が、減少する事が明らかになってきたためです。当たり前の話でもあり、遅過ぎた措置ともいえますが、広く除菌治療が行える事になった事実は朗報と言えるでしょう。
 除菌治療を希望していたが、保険適応がないので今まであきらめていた方、あるいはピロリ菌に感染しているかどうかまだご存知でない方も、お知らせ頂ければ調べることができますので、当院でご相談ください。 

*注意;ペニシリンアレルギーの方は除菌治療が出来ません。
除菌治療の前提として内視鏡検査(胃カメラ)は必ず必要です。