町医者の生態をゆるくつづったブログ

尿検査はとっても大切

 当院では、初めての患者さんはもちろんのこと、かかりつけの慢性疾患のかたにも
よく尿検査を行っています。 嫌がったり、めんどくさがったりするかたも多いようですが、
実は尿検査ってとっても大切なんです!!
 まずはじめは 一般検査と言って 尿をテープに浸したのち 機械で調べるのですが、
これだけでも かなりの情報が 集まります。
   尿糖… 糖尿病の有無や血糖コントロールの状態
   尿比重・・・脱水の有無など 水分摂取が充分であるかどうか
   尿潜血・・・尿路の結石や 腎臓病(腎炎) 腫瘍の可能性など
   尿pH・・・尿の酸性・アルカリ性で 体内の代謝状態
   尿蛋白・・・腎炎や慢性腎臓病、持続する高血圧など
   ウロビリノーゲン・・血液疾患や肝臓病など
   尿白血球・・・膀胱炎・腎盂炎などの感染症など
どうでしょうか? さまざまな病気が 尿検査だけでわかることも多いのです。
もちろん 尿検査だけですべてがわかるとは言えませんが、
たった 自己負担30円(1割負担)から100円(3割負担)程度で、かなりの情報が集められます。
 これらで異常が認められたら、尿沈査・培養検査・細胞診・血液検査・エコー検査など、
次の精密検査に進みます。
 次回は、実際にどんな病気が判明したかを 説明しようと思います。