町医者の生態をゆるくつづったブログ

オリンパスの波紋

 光学機械メーカーのオリンパスが、 粉飾決済・飛ばしといわれる 損失隠し事件で 大きく揺らいでいます。
我々の業界では 消化管内視鏡 (胃カメラ 大腸カメラ)で シェア70%以上を占める 超優良企業と認識されていました。
特に 大学病院や 大病院における 独占状態は 全く他社を寄せ付けず ほとんど値引き交渉にも 応じない いわゆる 殿様商売でした。
内視鏡手術用のデバイス(部品)は 手術料を 実質的にはるかに凌駕し、 医者が頑張れば頑張るほど 赤字が膨らむという 
笑えない事実が ありました。 病院や医師や看護師は 患者さんのためになら 少々の赤字には耐え せっせと オリンパス
儲けさせてきました。 他の業界の方々には まったく理解できないことだと思います。
 中小の病院は あまりの商法に耐えかねて オリンパス離れが 徐々に進んでいたところでした。
他社 F社 や P社 の内視鏡は 以前は あまりよくありませんでしたが、今では技術的に 完全にオリンパスに追いつき、
価格交渉にも 多少柔軟なことから 今後は加速度的に シェアの割合が 変化していくことでしょう。
 ちなみに 当院では 10年前から フジノン(Fujifilm)製 を使用しております。
オリンパスが値引き交渉を全く受け付けなかったのは くだんの事情で 値引きできなかったんですね! 納得しました。