町医者の生態をゆるくつづったブログ

風疹流行中

 近畿地方を中心に風疹が流行しています。3日はしかと呼ばれ、MR混合ワクチンの導入で、ほぼ幼少期の流行は制圧できたかに思われていました。しかし、今年に入って成人を中心に昨年の2倍近い、(兵庫県が62人、大阪府46人)多くの報告が見られます。症状は、発熱・首の後ろのリンパ節の腫れ、体を中心にした赤い発疹(最初は細かく、次第に癒合して大きくなる)です。今回は男性に多く、20〜40代の発症が目立つそうです。
 一番の大きな問題は、妊娠初期に感染すると、子供に心疾患や難聴などの先天性風疹症候群が出る可能性があることです。現在20代の女性の方は、ワクチン未接種の方が多いので、結婚前に接種をお勧めします。