町医者の生態をゆるくつづったブログ

食道がんについて

最近世間を賑やかしているがんのひとつに食道がんがあります。
やしきたかじんさん・中村勘三郎さん・淡路恵子さん
立川談志さん・藤田まことさん・岡田真澄さん
宮尾すすむさん・赤塚不二夫さん・西村晃さん
などがお亡くなりになられており、
桑田佳祐さん・小沢征爾さん・山田五郎さん
黒沢年雄さん・なかにし礼さんなどが闘病中です。
 なぜ食道がんはこわいかというと、
早期のうちにリンパ節に転移する性質が強く、
比較的浅い層の早期がんでも、胃がんの3倍転移が多いのです。
治療成績も少し以前よりよくなってはいますが、
治癒されているほとんどの方は、無症状の
超早期がんが人間ドックなどで見つかるからにすぎません。
桑田佳祐さんや山田五郎さんがその例です。
一般的な食道がんはやはりとてもきびしいです。
 原因としてたばことお酒が挙げられます。
タバコをすう・吸わないで約4−5倍発生率が変わります。
お酒を毎日飲む人は、量が少なくても3倍、
日本酒換算1日3合以上飲む人は6倍にもなります。
さらにいうと、飲むとすぐ顔が赤くなる人が高リスクであり、
3合以上毎日飲酒して、喫煙する50歳以上の男性は、
なんと77倍!食道がんになりやすいのです。
心当たりのある方はご注意下さいね。