アルコールと肝臓について
“酒は百薬の長“と言われますが本当でしょうか?
昼間のストレスを忘れ、リラックスして血液循環がよくなる効果などがあり、
赤ワインのポリフェロールには動脈硬化予防効果があるとも言われています。
これらはみな本当であり、科学的にも証明されている事実です。
ただし、アルコールが健康に良いのは、とても少ない量に限ってのことです。
日本酒なら1合(180ml)まで、ビールなら大びん1本(700ml)まで、
ワインならグラス一杯まで、ウイスキーならシングル(指1本)一杯までです。
もちろどれか一つだけですよ!
女性の場合はこの半量と言われています。
この量を超えると、効果を上回る害がありますので注意が必要です。
また、いくら少量でも毎日飲み続けるのはダメで、
一週間に二日連続の休刊日をつくり、飲酒するのは週五日にとどめてください。
量が少なくとも毎日飲酒しなければ気がすまないのは、アルコール依存症です。
常習飲酒者は、休刊日が作れるかどうかためしてみてください。
また。適量を超えると、肝臓に負担がかかり、
脂肪肝からアルコール性肝炎、肝硬変、肝臓がんへと進行することもあります。
お酒に強い人、つまり肝臓でアルコールを分解する酵素がとても多い人でも、
肝臓には障害が起こらなくとも、血管が動脈硬化で傷んでしまい、
脳卒中や心臓血管発作をきたす可能性があります。
健康診断で、γGTPやAST(GOT)・ALT(GPT)が高いと言われているあなた、
今のうちにお酒の量を減らしておくのが賢明ですよ。