町医者の生態をゆるくつづったブログ

サンタのおばさん(文)

 70代の女性 Iさんは、ひ孫までいるおばあちゃんですが、
とても元気で 若々しい方です。
 親と生き別れたり 死別した子供たちのくらす 児童施設
いわゆる ”孤児院” に 慰問をするのが 生きがい。
 手作りの かわいい人形は いつも大人気だそうで、
いつもすぐに 売り切れとなるそうです。
 当院にも 2体 おすそ分けをいただきました。
でも 手作りの人形って どこか 本人に似ているものですね!

雪の思い出

 今回のスタッフ紹介は、「雪の思い出」です。
院内掲示板に みんなの思い出が 貼ってありますので、
来院の際は 是非ご覧下さい。

 私は 温暖な愛媛のみかん山のふもとで 生まれ育ちました。
それでも 小さい頃は 舗装道路も少なく、 毎年冬には
2−3回は 10cmぐらいの積雪は ありました。
雪合戦や 雪だるまは よく遊んでいましたが、
かまくらが作れるほどの雪は 降りません。
でも テレビの画面では、 雪国でかまくらがよく映っていました。
 とても うらやましくて、 小さい頃のあこがれは、
一度でいいから かまくらを作ることでした。

 大阪にきて はや32年、 やはり かまくらができるほど
雪が積もったことは いまだかつて ありません。

イタリア旅行記 1)

 夏休みを利用して、初めてのヨーロッパ
イタリアに旅行しました。
 ローマ⇒ シエナ⇒ ピサ⇒ フィレンツエ⇒
ベネチア⇒ ミラノ という強行スケジュールで
イタリアの北半分の 主要都市を旅してきました。
 出発日は、台風の影響で フィンランド航空機が
なかなか到着せず イライラした旅の始まりでした。
2時間遅れで出発したものの ヘルシンキからの乗り継ぎが
確約されず なんの用事もない フィンランドに1泊
する可能性がありましたが (特別ムーミンファンではありません)
なんとか 乗継便が われわれの到着を待ってくれたので
予定から少し遅れただけで ローマ空港に到着できました。
 到着のローマ空港では、おそらく公務員である
空港職員のストライキがあり 到着便の
スーツケースが 全く出てこない トラブルにあいました。
 幸い私たちの便は 大丈夫でしたが 
いきなり 何しでかしてくれんねん!! と
前途多難な 旅を 想像させるのでした。

夏休み

 明日から当院は、毎年恒例の長期夏休みに入ります。
今日は休み前の最終日でしたので、混雑を予想していましたが、
台風による雨の影響か、いつもの土曜日よりも患者さんは
少なめで、少々拍子抜けでした。
 スタッフに夏休みの計画を聞いてみますと、
海外旅行や北海道旅行などのまとまった休みにしか行けない
場所や、日ごろの疲れをのんびり過ごしてとる方など
いろいろでした。
 21日の休み明けにみんな元気に出勤しますように!
また、お休みの報告も予定していますのでお楽しみに!

夏祭り たこ焼き?

 お祭りが盛んな季節になりました。
この医院周辺では、愛染祭をはじめとして、
五条宮・久保神社・河堀神社が露天を並べていきます。
 子どもの頃 愛媛の八幡浜の露天では よくたこ焼きを
食べていましたが、たこが入っていないことが多かったです。
たこ焼きの中身が チクワ である率が とても高かったんです。
今思えば 完全にサギ ですけど
なんで たこでなくて チクワ だったのか?わかりません。
港町であり、たこは地元でも普通に穫れるものだったので
別に手に入らないからという理由ではなさそうです。
中身が歯ごたえのないチクワだったときの残念感を思い出します。
たこ焼きとして売っているのに たこが入っていないなんて
ありえないですよね!

模様替え

 待合室の 模様替えをしました。
ヨーロッパの風景画を飾っていましたが、
今回は 可愛い「どうぶつ」たちに 替えてみました。
 ひとつは 当院ロゴマークや 卓上カレンダーでおなじみの
えのもとなちえさん作の どうぶつイラストです。
 もうひとつは 「ココちゃん」です。
作者のさかもとりょうさんが グランフロント大阪に来られて
朝早くから並んで、直筆サインをいただきました。
 とってもかわいいですよ!
スタッフのみなさんの協力のもと 明るい待合室に変身。

まこと あれば 久し

 「 真(まこと) あれば ひさし
久しければ 験(しるし) あり 」
 15年前、医院開業前に 私ががんの手術をした、
ある 高僧から いただいた 大切にしている 言葉です。
 「 誠実な おつきあいを 続けていれば 
その 関係は 長くつづく。
 おつきあいが 長く続けば 必ず いいことがある。 」
といった意味です。

 15年目になった医院経営でも、スタッフさんは妙齢の女性が多いため、
結婚や出産、ご主人の転勤など、必ずしも 長く務めてもらえること
ばかりではありません。

 でも、今まで いったん退職後に アルバイトやパートなどでも
5名の スタッフさんが 再就職して頂いています。

 今回も6月14日から、出産後のKナースが 再就職に来てくれています。
とても ありがたいこと であると同時に とても うれしいことです。
当院が嫌で やめたのなら 絶対に再度勤めて頂くことなど 出来ないからです。
とても がんばり屋さんなので、 妊娠出産のブランクを感じさせません。
是非 頑張っていただきたいものです。

 Kナース以外にも、
当院で医療事務をしながら勉強して 正看護師の資格をとって、
ナースとして戻ってきてくれた Hナース。
 家庭の事情から 一旦退職したものの、
再度 常勤で働いてくれた M事務員さん。
 夢だった 針灸師の資格を取得してから、
アルバイトで来てくれた Yナース。
 憧れていた 養護教諭になるための勉強しながら
パートで手伝ってくれた Fナース。

 みんな みんな 本当にありがとうございます。
みなさんに支えられて なんとか 喜多岡医院も 続けられています。
 これからも 真(まこと)の気持ちで スタッフにぶつかって行きたいと
意を固くしました。

「ビワ」ってどう?

今日、今年初めて 果物の「ビワ(枇杷)」を食べました。
最近は あまりなじみのない 存在感の薄い 果物と感じてます。
味も それほど 甘いわけでも すっぱいわけでもなく、
香りも あまり特徴はありません。
パイナップルや バナナ・リンゴ・ミカン・モモ に比べて
とても 地味な果物と思いませんか?
 「ビワが 一番好き!」 というひとにも
出会ったことがありません。



 幼いころ 愛媛の山に登っては 自然に木に生っている
ビワを 食べまくっていたことを 思い出しました。
そのころのビワは、 甘いのや すっぱいのや 味のないのやら
食べてみないとわからない 楽しみがありました。
また木の上から 口に残った種を 飛ばしっこする 遊びもやりました。
食べ過ぎて おなかが 急に痛くなって 
ノグソ(失礼!)を したことも ありました。



 ただ、そういえばもうひとつ 味も香りも
地味な果物があります。 「サクランボ」です。
しかし、こちらのほうは 味覚上は地味ですが、
存在感は バツグンです。 その形や色が
とても かわいらしく、可憐だからでしょうか?
高価な果物で 贈答品 などにも使われ、
とても 人気があります。 地味ではないですね…。



 ビワが なんとなく 不憫でかわいそうに なってきました。 

ヒトを育てる

 今日は ある製薬メーカーの情報担当者(MRといいます)の
クスリのプレゼンテーション・説明会がありました。
 新人の女性MRさんで、 やる気はヒシヒシと伝わりますが、
肝心の説明が 心に響きません。
 以前の私なら、 内心 「時間の無駄やな!」 と不遜な烙印を押して
聞いているフリをするだけだったかもしれません。
 しかし、50歳を目前にして遅ればせながら、
ヒトを育てることの 大切さを実感するようになりました。
プレゼンの内容はこちらがとやかく言うものでありませんが、
話し方、言葉の選び方など、医療業界のいわゆる常識を
教えてあげなければ と思い、
老婆心ながら ボイスレコーダー
録音して 自身の話し方を聞いてもらいました。
余計なおせっかいだと思いましたが、どうしてもそのMRさんは
直してもらわないと 通用しないと感じたのです。
 人生の折り返し地点も大きく過ぎると ヒト(自分)も
また変わるものですね。

ゴールデン ウイーク

 ゴールデンウイークのお休みを利用して、
宮城ー岩手(仙台・気仙沼・花巻・遠野)に行ってきました。
家族4人で、ゆっくりと温泉(松島温泉・花巻温泉)に
つかりながら、 震災復興の状態を確かめてきました。
 やはり、この震災は 地震そのものもさることながら
津波原発事故が もっとも重大であることが実感できました。
一番印象に残ったのは、気仙沼の町が完全に消えてしまって
まだまだ 新しく生まれ変わっていないことでした。

待ち時間について

 受付でよく聞かれるのが 「待ち時間 どのくらい?」です。
お答えしたいのは やまやまなんですが、 
どうしても時間はお答え しづらいのです。
なぜなら、内科の場合は おひとりの患者さんに必要な時間が
みんな 違うからです。 1-2分で終わることもあれば、
20分以上かかることもあり、 待ち時間をお答えできないのです。
 そのかわり、あと何人待ちで 何番目 はお答えできます。
順番だけとられて、外出される方もいらっしゃるので、
写真のような 外出人数の ボードを設置しました。
待合にお待ちの人数と、このボードの合計が、待ち人数となります。

*ただし、注射だけ、点滴だけなどの方は 先に中に入られるパターンもあります。

花粉症じゃないって!

 私は花粉症ではないと かたくなに 拒絶される患者さんがいます。
花粉がアレルギーの原因ではない アレルギー性鼻炎は多くみられます。
以前から、ほこり(ハウスダスト)や 家ダニ (ヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニ)による、アレルギー性鼻炎は多く認めていました。
 最近 話をややこしくしているのが、中国大陸から飛来してくる 黄砂や微小粒子状物質(PM2.5)です。
これらが複雑に絡んでくると はなや目のかゆみだけでなく、はげしいのどの痛みや なかなかとれないイガイガ感 しつこいせき などに悩まされます。
血液のアレルギー検査をしても 陽性に出ないので、診断の確定も困難です。 
また最近、PM2.5が スギやヒノキの花粉に空気中で衝突することで、花粉の粒子が小さくなり、 細い気管支にまで入り込むために、 咳喘息とよばれる 一種のせんそく状態になってしまうことも あるようです。
 いずれにしても、黄砂やPM2.5はあなどれません。
飛散が続く初夏まで 安心はできませんぞ!


*本文とは無関係ですが、シャツをめくる姿があまりにもかわいいので、アップしました。

かけだし産業医

 産業医ってご存知でしたか? 
従業員50名以上の企業には、専任の産業医と 顧問契約することが、 労働安全衛生法で定められています。 
また従業員300名以上の大企業は 専属の産業医をおくことになっています。
 わたしも 実は 大阪市立聖和小学校の学校医兼 産業医を拝命しておりますが、公立小学校は職員(教員・事務職員)数が少ないため、産業医活動は法定内の最小限度のものでした。 
ところがこのたび、大阪板ガラス販売株式会社の副社長より お声がかかり、従業員140名規模(常勤110名・パートバイト30名)の専任産業医を ひきうけることになりました。
 職場の安全や衛生、メンタルへルスの重要性がさけばれる中、産業医の役割は、実質労働時間とは別に、大変おもいお仕事です。

 開業医ってけっこう大変なんですよ!

退職のお祝い

 本日付で、5年間勤めてくれた 医事主任の河本さん(岩村さん)が退職されました。 初めての赤ちゃんを 5月に出産予定なのです。 おめでたい退職であることで、 患者さんからも いろいろなお祝いの言葉をいただいているそうですが、今日はなんと ファミリーでかかりつけのKさんから お祝いの花束をいただいたそうです。 診察受付をしたとき 今日が最終日だと聞いて、一旦外出されて わざわざ花束を買ってきてくださったそうです。 とてもほっこりした待合風景で、お待ちになっていた他の 数名の患者さんからも一斉に拍手がわき起こったとのことでした。とってもありがたいことですね。 とってもしあわせものですね。 本人の今までのやさしさと仁徳なんでしょうね! 河本さん5年間おつかれさまでした。元気なあかちゃんを産んでくださいね!

*写真はそのときのものではありません。